美容の歴史のについても需要と供給を交えながら掘り下げさせていただきます。
セルフヘアーカラーやセルフジェルキットなど美容室に行かなくても自宅でヘアカラーが楽しめて、ネイリストにお世話にならずともジェルネイルが安価で楽しめる時代です。
では、プロがいる意味は?
単なるその一定の環境のスペシャリスト(技術的なスキル)
それらをお客様に提供できる技術があるかないかに囚われてしまいがちですが、マニキュアリストもしくはネイリストという職種が位置付けされるそれよりさらに前の歴史まで掘り下げて「美」について解説したいと思います。
そもそもマニキュアリスト(ネイリスト)って?
古代エジプト時代(紀元前3000年以前)日本では縄文時代
王族とされるミイラの爪に赤い装飾が施されていました。ミイラの爪にも残されていたそうです。
当時使用されていたのは「ヘンナ」植物の花の汁を使って爪を着色していました。
古代エジプト人が特に好んでいたのが赤でした。
濃い赤は、王と王妃のみしか許されておらず、その他は薄い赤。
労働で爪を痛めることのない身分の高い人にしか許されていませんでした。
ここでふさわしい言葉は「階級を示す意味」というような認識が強かったようです。
この時代にすでに、スキンケア、ヘアーカラーなどもありギリシャ・ローマ時代へと伝わったとされています。
絶世の美女クレオパトラ7世が産まれるずっと昔から爪を装飾する文化はあったことがわかります。ギリシャ・ローマ時代では、上流階級の中で生まれた「マヌスキュア」が流行しました。
ラテン語で
マヌスは「手」
キュアは「お手入れ」を意味しており、現代の言葉に置き換えればネイルケアとなります。
当時ギリシャ女性が理想として一番に求められていたことは、「健康的な美しさ」が最重要であり、人工的な美は好まれていませんでした。
19世紀以降は、一般女性にも身だしなみとして爪先のお手入れが浸透し、蜜蝋、研磨剤を使いセーム皮で磨き透けるようなピンク色に爪を磨きあげた美しい爪先を再現していました。
この頃マニキュアリスト(ネイリスト)が職業として確立されてきました。
しかし、現代とは異なり非常に高価で庶民に手の出せる金額ではありませんでした。
20世紀頃に自動車の塗装ラッカーが開発され、副産物としてネイルラッカー(マニキュア)が登場しました。
※現代では、ネイルポリッシュとも呼ばれています
1970年代アメリカでネイルサロンが広まりアクリル樹脂を使用したスカルプチュアネイルが生まれ人工的にロングネイルが楽しめ、なりたい爪先を再現することが可能になりました。
美意識が高いのはいつの時代も共通していたのは事実で、そこには需要があるから供給があるのです。
美容業界が最も着目するのは、コンプレックス(悩み)に対する商品の提供です。
その飽和産業は、商品の流通を起こしたところである一定の環境で爆発的な支持は得られたとしても長期的に支持されることは難しいのです。
世界中に商品が溢れかえるほどで、選択肢がたくさんあるから飽和するのはいうまでもないですが、価格設定や、技術提供、商品どれも相似的であるからといえます。
現代の技術で手軽にコンプレックスに対する解決法を提供することはそう難しくはないですが、デメリットをまるでメリットに見せかけた華やかなキャッチーコピーで目を惹くようにデザインされているのはいうまでもありません。
シミ
毛
体系
健康
et cetera この類のフレーズに、
「シミ」に対して、「消える」を付け加えた悪意ないキャチコピーに人は買わずにはいられないのです。
キャチコピーは注目してたけど成分内容見た?
一つ具体例を挙げると「クレンジング」の成分は台所洗剤と同じです。
主成分の合成界面活性剤は、飲むと肝臓や腎臓に障害を起こす場合もあるほどです。
クレンジングの成分は皮脂を溶かしタンパク質を分解して、肌に与えるダメージは相当大きなものです。
化粧とクレンジングで肌を痛め、さらにシミを隠すために厚化粧が悪い循環をさらに加速させています。
決して化粧をするなというわけではありません。笑
学ぶ視点と学ぶべきポイントそして、その順番が重要なのです。
花は枯れて実を残す
世界をありのままにみることは、物の変化や発展の過程を本質的に理解し弁証法的な解決にあると考えておりますので、「枯れない花(造花)なら美しいままじゃん!」というようなベタなパターンはアウフヘーベンに該当しません。
今後とも、「本質の美」を追求していきましょう。
ありがとうございました。
coco
この記事へのコメントはありません。